かみのやま市民未来会議でローカルダイアログを使いました!

山形県上山市では、市の最上位計画である第8次上山市振興計画に向けた市民参加型ワークショップによる意見収集の場としてかみのやま☆未来市民会議を開催されました。
全2回による構成で、第1回目に地域の今の魅力や可能性を参加者で共有し合い、第2回目に上山市の10年後にありたい街の姿に関するキーワードを抽出するといった流れが組まれていました。

今回はローカルダイアログ公認ファシリテーターである影山が、第1回目に今の上山市の魅力や可能性を参加者同士で共有するため、ローカルダイアログを活用しワークショップを行いました。

最終的に第2回に未来の上山市のキーワードを抽出するのですが、そのためには今の上山市の魅力や可能性を知っていることが重要になってきます。また参加者も10代の学生からシニア層までと幅広く、まずは様々な世代が街に対してどんな思いを持っているのかを共有することで、自分以外の視点も交えて街を俯瞰的に把握することができます。
今回は約50名の市民そして行政職員の皆さんにご協力いただきローカルダイアログを実施しました。

上山市の皆さんと街の現状について対話する

今回はまちのビジョンは第2回目で参加者と思に描いていくため、ローカルダイアログのメイン部分でもある街の現状についての対話セッションをピックアップして行いました。

今回は
「心が安らぐ場や機会があると感じている人が多いと思う」
「住んでいる地域にこれからも住み続けたいと思う」
「行政(役所・役場)は身近な存在だと思う」
「行政の様々な取組みに何らかの形で参画している人が多いと思う」
「住んでいる地域をより良くしたり、盛り上げたりする活動に参加している人が多いと思う」
「地域のために地域外の人たちとも連携した取組みをしたいと思っている人が多いと思う」
「子どもが元気に遊べている地域だと思う」
「治安が良く、安心して暮らせるまちだと思う」
「にぎわいや活気があるまちだと思う」
「地域外から訪れたくなる魅力的な文化・芸術活動があると思う」
の10枚をピックアップし、参加者と上山市の現状を対話していきます。

それぞれの問いに対してYes,Noを一人一人答えながら、なぜYesなのかNoなのかをしっかり対話していきます。

特に印象的だったのが「住んでいる地域にこれからも住み続けたいと思う」と「治安が良く、安心して暮らせるまちだと思う」はほとんどの参加者がYesと答えていました。
「この街はあたたかい人情味のある方々が多いと思う」「温泉や歴史のある建物や文化もあって、住んでいく分にはとても住み心地が良い」などなど、年代も様々な参加者から色々な角度の回答が出てきていて、参加者がお互いの回答に刺激を受けている様子でした。

一方「にぎわいや活気があるまちだと思う」という問いにはNoと答えていらっしゃる参加者が多くいらっしゃいましたが、それもネガティブな意味ではなく、「もっとにぎわいを創っていける余白がある」「若い世代が上山で働いていけるようになればもっと活気が出てくる」など前向きな可能性が沢山語られていました。

今回は約50名の参加者を12班に分けての実施だったので、最後には全班のカードに対する回答がどのような共通点や違いがあったのかをグラフ化して共有しました。

まちのウェルビーイングや暮らしやすさに関する回答は皆さんYesが多く、街の方々の街に対する愛着が垣間見れる一方、地域とのつながりやすさや行政との協働、今ある街の資源の活用に関してまだまだ伸びしろがあることが見えてくる結果となりました。

第2回目では、今回参加者の皆さんと共有した今の街の現状や魅力、可能性をベースにしながら10年後の未来を考えていきます。最初は世代が違う同じ街に暮らしていながら初めてお会いされた皆さん同士で、少し緊張している場面も見受けられましたが、ローカルダイアログを行ううちに次第に笑顔や笑い声も増え、街の仲間としてこれだけの方々が一緒に上山を良くしたいという思いを持っていることを感じてくださったように思えます。

今後の上山市のまちづくりにますます目が離せなくなりそうです!

ファシリテーター:影山 貴大