【5/30 体験会レポート】子供も大人も一緒に考える

4回目となるオンライン体験会は、「子供も大人も一緒に考える文京区のまちづくり」をテーマに、さきちゃんち・サンカクシャ・東京山の上大学のコラボレーションで、Zoomを活用した「LocalDialogue」のオンライン版体験会を開催しました。

さきちゃんち https://sakichanchi.org/
子どもたちがまちの人に見守られながら、つくる、たべる、あそぶ、まなぶ、くつろぐ場。文京区小石川のまちのサロン。
サンカクシャ https://www.sankakusha.or.jp/
学校や社会に馴染めない若者が どんな道に進んでも 生き抜いていけるようにサポートするNPO法人
東京山の上大学 https://yamanoue.tokyo/
東京・山手線の上半分あたりの街の活性化と、何かをはじめる人を応援する市民大学

オンライン体験会とは?
ローカルダイアログ のオンラインワークショップを公認ファシリテータのもと体験できます。くわしくはこちらをご覧ください。
オンライン体験会スケジュール

大人も子供も一緒に考えるまちづくり

今回は、文京区にお住まいの方や仕事場のある参加者を中心に8名がご参加されました。今回の体験会の特徴は、中学生の方が参加してくれたことです。未成年の初参加ということで、新しい視点のワークになるのではないかという期待のもとはじまりました。

また、今回は今川智広さんを新しいファシリテーターとしてお迎えしました。今川さんは、前回の文京区でのローカルダイアログ 体験会に参加した際「ファシリテーターをやってみたい」とお声がけをいただき、今回の体験会参加に至りました。

ファシリテータの今川智広さん

目指したい「まちのビジョン」を選ぶ

今回は2グループに分けてワークをはじめました。ビジョンカードのデザインもリニューアルして、これまでご参加いただいた方の意見を参考に作成したものを使いました(ご意見ありがとうございました!)

中学生がビジョンにしたいカードに丸をつけてくれました

このチームの中学生は、自発的にズームの書き込み機能を活用して、画面に印を書き込む形式でコミュニケーションしてくれました。ビジョンに対する意見もチームごとに様々で、このチームでは「子供から高齢者まで、みんなが幸せな地域を目指したい」という意見がでたり、他チームでは「コロナがある現状で、感謝や敬意を気軽に伝え合える地域にしたい」「一人暮らしをしてから、知らない人や近所の人に挨拶をすることがなくなったから、声かけをし合える地域にしたい」などさまざまな意見が出ました。

世代で違うまちの現状

今回は子供向けに1時間の短縮バージョンでワークを行ったので、それぞれのカテゴリーのダイアログカードを2枚づつ用意し、そこから1枚選んで対話をしていきました。今回は、中学生にテーマにしたいカードを選んでもらいました。

「まちのウェルビーイング」のカテゴリーでは「幸せだと感じている人が多いと思う」というカードについて対話しました。すると、中学生からはバツ印(NO)の嵐が!その理由を聞くと「日本人は幸せだと思っていない人が多いと聞くから」という理由が上がりました。一方で、大人からはYESの意見が多く「出身地と比べて収入や仕事の面でいい」「幸せという基準が難しいけれど、周りに幸せそうな人が多いように感じる」など、中学生と大人の意見が全く違う結果になりました。

また、他のチームでは、「住んでいる地域にこれからも住み続けたいと思う」というカードに対して、中学生からは「NO」の意見が。「野球がやれない」「なぜ公園で小さい子は遊べるのに、中学生が野球をして遊ぼうとすると注意されてしまうのか」など中学生でなければわからない目線の理由が挙がりました。このワークをきっかけに、中学生と大人では目線が全く違うことがはっきりと見えてきました。

「行政との共創のしやすさ」のカテゴリーでは、「行政は身近な存在だと思う」というカードに対して、中学生からは「なんとなくNOだと思う」という意見が挙がりました。その理由を深掘りしていくと「役場に普段行くことがなく、行政職員に会うこともあまりない」「公務員のなかでは、学校の先生は身近な存在」などの意見が聞けました。

多世代のためのまちづくり

体験会を終えて、中学生からは「他の人と話せて楽しかった」、大人の参加者からは「世代ごとの理由や意見が知れてよかった」「地域の方と物理的に会えない中でも、こうやって話ができる機会があってよかった」「「自分のまちに対する気持ちを再確認できた」「若い世代の考え方が自分と真逆だった」などの感想をいただきました。

今回の体験会で、さまざまな世代がローカルダイアログ をつかって同じテーマについて対話することで、互いに新しい気づきや意見を可視化することができました。世代によって感じ方が違うまちの現状に対して、幅広い世代のためのアプローチがより良いまちづくりには必要です。その第一歩として、ローカルダイアログ を活用していきたいと思います。


ローカルダイアログ では今後もより良いまちづくりのために
新しいチャレンジをしていきます!
ローカルダイアログ やファシリテータにご興味のある方はぜひお問い合わせください。一緒により良いまちづくりを目指してチャレンジしましょう!!